余生日記

人生をだらだら楽しみたいやつの日記

読書読書

高瀬隼子『犬のかたちをしているもの』を読んだ。面白かった! 一冊読んで面白くなかったからと言って決してその作家をあきらめない。二次創作みたいな文章だなーという感想はおなじなんだけど単純に題材が面白かった。最後ミナシロさんがそう言い出すだろうなあというのはなんとなく読んでいてわかった。そりゃそうだろうなあとも思う。これを読んで考えたけれども、私にはいまだに「子どもがほしい」「子どもがいる人生がほしい」という感覚がわからないんだよな。子どもがほしいってどういうことなんだろう? かわいがりたいってこと? 自分の遺伝子を残したい? わからぬ。私に今現在子どもがいて、わりと仲良く楽しくやっているっていうのは単に結果でしかない。

なにか明確なビジョンがあって子どもを産んだわけではない。たまたま私も夫もそれなりの年齢で働いていて普通にお金があって、すでに結婚もしていてさらに自分で産んだからには責任持って育てようっていうごくふつうのまともな思考があったからなんとかなっているんだと思う。何事も紙一重なんだろうなあ。明日兄ちゃんはスポーツの練習試合、私は娘と娘の友だちと動物園に行く。弁当作ってって言われたけど今のこの感じからすると作らないだろうな。いいやなんか買おう。


2年くらい前からだろうか、やたらととんでもないことが起こることが増えた気がする。日本語変なような気もするけどなんというか、ほんとうに耳を疑う目を疑う、にわかには信じられないようなことが。我がごととは切り離して考えるようにしている。社会で起こっていることに関心を持つのはもちろん必要だけど、自分の小さな世界を安全に保つことはもっと必要だし大事なんだと思っている。