余生日記

人生をだらだら楽しみたいやつの日記

明日図書館行こう

今週は全然本読めなかったけど一穂ミチ『砂嵐に星屑』を読んだ。うーんこれは……何とも言いがたい。テレビまわりで働く人らの群像劇。群像劇はすごく好きなんだよな。めちゃくちゃ読みやすいしわかりやすいしテーマも親近感が持てるし伏線回収気持ちいいし間違いなくいい本ではあるんだけど好きではなかった。ええ話で終わる感が物足りないというか……いやええ話も好きなんだけどさ。『羊と鋼の森』とか。ええ話で終わるならふわあーっと目の覚めるようなカタルシスがほしい。いろいろ言ったけど致命的だったのは登場人物をまったく好きになれなかったこと。不倫してた年増の女子アナもゲイに恋する元ジュニアアイドルのタイムキーパーも冴えない下請けADの男も長いものに巻かれない新人女子アナもみんな嫌だった。うーんなんだかな。残念ではあるけど読めてよかった。一穂ミチさんは『藍より甘く』と『ふったらどしゃぶり』がとても好き。うちにあるから読み返そう。